icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル54巻11号

2020年11月発行

文献概要

プラクティカル・メモ

タブレット利用の試み—運動イメージのフィードバック方法の1つとして

著者: 豊田正樹1 久保田勝徳2 上村龍輝1 五十嵐稔浩1

所属機関: 1社会福祉法人恩賜財団済生会みすみ病院 2医療法人福岡桜十字桜十字福岡病院

ページ範囲:P.1352 - P.1353

文献購入ページに移動
はじめに

 脳卒中片麻痺者は,脳の損傷部位によって運動障害だけでなく感覚障害を呈することが多く,その影響で歩行障害を来すことが多い.そして,感覚障害による歩行障害に対して,感覚を促通する目的でさまざまな方法での感覚のフィードバック(feedback:FB)を試みるが,歩容の改善に難渋することを多く経験する.

 運動イメージ(motor image:MI)を利用した運動能力を改善させるアプローチとしては,ミラーセラピーが代表的であるが,歩行に関して臨床における有効性の報告は決して多いとは言えない.今回,MIを想起させるツールとしてタブレットを使用したことで早期の歩行自立に至った症例を経験したため,以下に提示する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?