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連載 甃のうへ・第77回【最終回】
明るいほうへ
著者: 信太奈美1
所属機関: 1東京都立大学健康福祉学部理学療法学科
ページ範囲:P.1452 - P.1452
文献購入ページに移動車いすバスケットボールの海外遠征や合宿などに帯同して視野が広がると,もっと障がい者スポーツにかかわりたいと感じ,また社会の理解が得られない場に遭遇すると,彼らの環境を改善したいという問題意識も高まった.前者は障がい者にスポーツを職業にできる人はほとんどいなかったので諦め,後者に対して何かできないかと大学院を探した.障がい者スポーツを専攻できる大学院はなかったが,進学した体育系大学院ではスポーツ文化や施策など,スポーツにかかわる多くの情報が得られ,何より貴重な人脈ができた.物事は希望どおりに進むことは多くないが,目の前にある選択肢のなかで少しでも好きなほうに寄っていった結果,予想しないよい結果を生んできたと私は思う.こうしてたどり着いたところが今の場所である.
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