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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル54巻2号

2020年02月発行

文献概要

連載 はじめてのマネジメント学—できることから始めよう・Part 2

理学療法士のキャリアを積む—キャリア形成の実際

著者: 鯨岡栄一郎1

所属機関: 1株式会社メディケアソリューション

ページ範囲:P.217 - P.220

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はじめに

 昨今,この理学療法士領域においても,以前とは打って変わって新しい働き方を提示してくれるモデルは本当に多い.活躍のフィールドも大きく広がり,既存の考え方が当てはまらなくなっている1).一方で,選択肢があるということは,迷わせるものが多いのも事実だ.

 日本理学療法士協会は,キャリアアップと質の担保のために認定や専門理学療法士取得の仕組みを設定しており,認定の取得者は全体の3.5%,専門の取得者は約2%ほどであるという.2019年の定時総会において,新たに,登録理学療法士の仕組みが発表されたばかりだ.大学院にて学位取得をめざすなど,高学歴化も進んでいる.

 また,民間資格も数多あり,自己研鑽のために取得をめざす者は多い.しかし,決してそれ自体が自分のキャリアや収入を確約してくれるものではない.もちろん,専門職として研鑽を積み重ねるのは立派なことだが,一方で,それに邁進することが,あたかも自分が成長している感,がんばってる感を満たすだけにもつながりかねない.

 地域においても自分の職場がある日突然吸収合併されたり,ライフステージの変化で転職を考えたりするなど,これからを考えたとき不安要素が多い.そのようななか,自分自身のキャリアをどのように考え,どの段階から準備していけばよいか,考えていこう.

参考文献

1)日本理学療法士協会:JPTA NEWS.vol. 319,2019
2)大町かおり,高木綾一:リハビリテーション職種のキャリア・デザイン.p72,シービーアール,2017
3)三好貴之(編著):医療機関・介護施設のリハビリ部門管理者のための実践テキスト—部門管理に必要な7つの手法.pp189-191,ロギカ書房,2018
4)武井一喜:NLPでリーダー脳力をグングン高める法.pp10-11,ヴォイス,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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