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書評
—福井 勉(編)—「《理学療法NAVI》エキスパート直伝 運動器の機能破綻はこう診てこう治す[Web動画付]」
著者: 吉尾雅春1
所属機関: 1千里リハビリテーション病院
ページ範囲:P.304 - P.304
文献購入ページに移動 多くの方はご存じであろうと思うが,私は脳卒中に代表される中枢神経障害をもつ患者の理学療法をより専門にしている.とはいえ,回復期リハビリテーション病棟のみで構成される病院に勤務していることから運動器に問題をもつ入院患者も相応に存在する.多重骨折や頭部外傷を伴う骨折例も多く,人工股関節では回復過程で難渋する事例が多い.その問題に直面したときに長年,札幌医科大学解剖学教室で学んださまざまな知識や思考過程が生かされている.
運動器の障害をもつ患者の理学療法は脳卒中のそれとは比較にならないほど科学的であると受け止めているが,時に私には理解できないような説明がなされることがある.それは評価においても運動療法においても存在する.一番大きな原因として私自身に十分な経験がないことが挙げられる.書籍で矢印を用いて運動方向などを細かく図説されていてもリアルに理解することはかなり難しいことである.
運動器の障害をもつ患者の理学療法は脳卒中のそれとは比較にならないほど科学的であると受け止めているが,時に私には理解できないような説明がなされることがある.それは評価においても運動療法においても存在する.一番大きな原因として私自身に十分な経験がないことが挙げられる.書籍で矢印を用いて運動方向などを細かく図説されていてもリアルに理解することはかなり難しいことである.
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