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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル54巻3号

2020年03月発行

文献概要

連載 臨床実習サブノート 「日常生活活動」をみる・11【最終回】

社会交流

著者: 永冨史子1

所属機関: 1川崎医科大学総合医療センター

ページ範囲:P.340 - P.345

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日常生活活動の「社会交流」をみるということ

 臨床実習で経験する「評価」には,多くの種類があります.そのなかでも日常生活活動は重要で,その結果をもとに,そのまま生活に直結した運動療法課題にアレンジすることも多く,日常生活活動のみかたや捉えかたが理学療法内容そのものに影響します.

 日常生活活動のなかで「社会交流」が「関節可動域や筋力・歩行能力」などと大きく異なるのは,評価範囲が一様でなく,個々の生活スタイルや環境で多くのパターンがあることです.可動域や筋力測定で用いる基準値もなく,「これ1つで社会交流が評価できる」といった便利な評価バッテリーも実はまだありません.

参考文献

1)大河内二郎,他:要介護高齢者における余暇および社会交流ステージ分類の開発.日老医誌2014;51:536-546
2)大内尉義(編):《標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野》老年学,第3版.pp66-70.医学書院,2009
3)公益社団法人全国老人保健施設協会:生活期リハビリテーションによる効果判定のための評価表の作成とその試行に関する調査研究事業報告書.2013
4)朝日雅也:言葉の不自由な方とのコミュニケーション.細田多穂,他(編集主幹):理学療法学プロフェッショナルガイド—臨床の現場で役立つマネジメントのすべて.pp428-432.文光堂,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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