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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル54巻4号

2020年04月発行

文献概要

特集 症例から考える脳幹病変へのアプローチ

両側橋底尾側梗塞—運動失調,歩行障害を主徴とした一症例

著者: 岡本善敬1

所属機関: 1筑波大学附属病院リハビリテーション部

ページ範囲:P.396 - P.401

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Point

●橋底尾側梗塞症例では明らかな片麻痺を呈さず運動失調を主徴とする場合がある

●橋底部には協調運動に関与する橋小脳線維が走行しており,障害されると運動失調を生じると考えられる

●橋梗塞は多様な症状を呈するが,画像読影と解剖学的理解を深めることで臨床症状をより一層理解することが可能である

参考文献

1)Bähr M, et al(原著),花北順哉(訳):神経局在診断,第5版.pp213-218,文光堂,2010
2)田中弘道,他:傍正中枝入口部閉塞による橋梗塞の臨床的検討.脳卒中1995;17:51-57
3)山鳥 崇:実用神経解剖学.pp98-100,金原出版,1996
4)Schmahmann JD, et al:The human basis pontis:motor syndromes and topographic organization. Brain 2004;127:1269-1291
5)高松和弘,他:中小脳脚限局梗塞の検討.脳卒中1997;19:138-144
6)北國圭一,他:感覚障害を主徴とする橋・中脳梗塞—診断的困難さとSEPの有用性.臨床神経2011;51:248-254
7)Caplan LR, et al(編著),星野晴彦(監訳):脳卒中症候群.pp432-438,メディカル・サイエンス・インターナショナル,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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