文献詳細
連載 臨床実習サブノート 運動器疾患の術後評価のポイント—これだけは押さえておこう!・1【新連載】
文献概要
はじめに
変形性股関節症(以下,股関節症)は退行変性による長い経過のなかで,疼痛,脚長差,可動域制限や筋力低下を生じ,床上動作や靴下の着脱,爪切り動作などの日常生活活動に支障を来します.また,歩行では跛行を呈し,活動範囲が狭小化し,最終的には社会参加へも影響を及ぼすことになります.日常生活や社会生活への影響が大きい場合,人工股関節全置換術(total hip arthroplasty:THA)が適応となります.
近年は在院日数の短縮により,THA術後早期より理学療法を行い退院できるように進める必要があり,できる限り術前評価を含めた術後評価ができることが重要です.
本稿では,THA術後患者の評価で臨床実習生として最低限押さえておきたいポイントを解説します.
変形性股関節症(以下,股関節症)は退行変性による長い経過のなかで,疼痛,脚長差,可動域制限や筋力低下を生じ,床上動作や靴下の着脱,爪切り動作などの日常生活活動に支障を来します.また,歩行では跛行を呈し,活動範囲が狭小化し,最終的には社会参加へも影響を及ぼすことになります.日常生活や社会生活への影響が大きい場合,人工股関節全置換術(total hip arthroplasty:THA)が適応となります.
近年は在院日数の短縮により,THA術後早期より理学療法を行い退院できるように進める必要があり,できる限り術前評価を含めた術後評価ができることが重要です.
本稿では,THA術後患者の評価で臨床実習生として最低限押さえておきたいポイントを解説します.
参考文献
1)日本整形外科学会診療ガイドライン委員会,他(編):変形性股関節症診療ガイドライン2016,改訂第2版.p153,南江堂,2018
2)Magee DJ(原著),岩倉博光,他(監訳):運動器疾患の評価.p238,医歯薬出版,1996
3)南角 学,他:変形性股関節症に対する人工関節置換術と理学療法.理学療法2016;33:990-998
4)日本整形外科学会診療ガイドライン委員会,他(編):変形性股関節症診療ガイドライン2016,改訂第2版.p41,南江堂,2018
5)古谷英孝:外来フォローアップ.美﨑定也,他(編):人工関節リハビリテーション—術前・周術期・術後のガイドブック.pp92-94,三輪書店,2015
6)池田 崇:術前の入院リハビリテーション.美﨑定也,他(編):人工関節リハビリテーション—術前・周術期・術後のガイドブック.pp55-65,三輪書店,2015
7)川端悠士,他:人工股関節全置換術例における自覚的脚長差に影響を与える要因—階層的重回帰分析を用いた検討.理学療法学2015;42:408-415
8)西上智彦:理学療法評価と治療ガイド.斉藤秀之,他(編):極める変形性股関節症の理学療法—病期別評価とそのアプローチ.pp182-192,文光堂,2013
9)対馬栄輝:股関節の運動機能と変形性股関節症の新たな評価.PTジャーナル2014;48:577-584
10)大塚陽介,他:股関節手術患者の援助技術.医療2007;61:271-277
11)高山正伸:変形性股関節症観血療法例の機能解剖学的病態把握と理学療法.理学療法2014;31:911-920
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