文献詳細
連載 Relay Message・第4回
文献概要
“楽らくボクシング”,これは関西電力病院(以下,当院)で糖尿病教育入院患者さんに対する運動療法指導として実際に行っている運動です.運動療法指導は主にわれわれ理学療法士が担当していますが,これまでの自転車エルゴメーターやウォーキングなどの画一的な運動療法では患者さんにとって義務的あるいは強制的になりやすく,場合によっては精神的な負担が重くなっているのでは? と臨床で感じることが多々ありました.そこで,何か楽しんで取り組める運動はないかと考え,音楽を聴きながらリズミカルにボクシングのパンチ・ステップ・ディフェンス動作を取り入れた全身運動である“楽らくボクシング”を考案しました.
“楽らくボクシング”の導入にあたり,事前に健常成人における“楽らくボクシング”実施時の酸素摂取量および消費エネルギーを呼気ガス分析装置により測定し,嫌気性代謝閾値レベル以下の運動強度で安全な運動として実施可能であることを確認しました.現在では,“楽らくボクシング”を糖尿病教育入院の週間プログラムの一つとして提供しており,患者さんに楽しみながら取り組んでもらえています.
“楽らくボクシング”の導入にあたり,事前に健常成人における“楽らくボクシング”実施時の酸素摂取量および消費エネルギーを呼気ガス分析装置により測定し,嫌気性代謝閾値レベル以下の運動強度で安全な運動として実施可能であることを確認しました.現在では,“楽らくボクシング”を糖尿病教育入院の週間プログラムの一つとして提供しており,患者さんに楽しみながら取り組んでもらえています.
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