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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル54巻4号

2020年04月発行

文献概要

連載 Relay Message・第4回

“楽らくボクシング”—楽しく取り組める運動療法

著者: 谷名英章1

所属機関: 1関西電力病院

ページ範囲:P.472 - P.472

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 “楽らくボクシング”,これは関西電力病院(以下,当院)で糖尿病教育入院患者さんに対する運動療法指導として実際に行っている運動です.運動療法指導は主にわれわれ理学療法士が担当していますが,これまでの自転車エルゴメーターやウォーキングなどの画一的な運動療法では患者さんにとって義務的あるいは強制的になりやすく,場合によっては精神的な負担が重くなっているのでは? と臨床で感じることが多々ありました.そこで,何か楽しんで取り組める運動はないかと考え,音楽を聴きながらリズミカルにボクシングのパンチ・ステップ・ディフェンス動作を取り入れた全身運動である“楽らくボクシング”を考案しました.

 “楽らくボクシング”の導入にあたり,事前に健常成人における“楽らくボクシング”実施時の酸素摂取量および消費エネルギーを呼気ガス分析装置により測定し,嫌気性代謝閾値レベル以下の運動強度で安全な運動として実施可能であることを確認しました.現在では,“楽らくボクシング”を糖尿病教育入院の週間プログラムの一つとして提供しており,患者さんに楽しみながら取り組んでもらえています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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