文献詳細
連載 臨床実習サブノート 運動器疾患の術後評価のポイント—これだけは押さえておこう!・4
文献概要
はじめに
現代の超高齢社会において,大腿骨頸部骨折は遭遇する機会が非常に多い疾患です.治療方法の選択は,年齢や骨折形態,受傷前の活動性,認知機能などを考慮して行われ,そのなかで人工骨頭置換術は,転位が大きい場合(Garden分類のstage Ⅲ,Ⅳ)や転位が小さくとも免荷が困難な場合,あるいは長期の免荷によって全身状態の悪化や活動性の低下が大きくなる可能性が高い場合に選択されます.人工骨頭置換術後は早期の荷重が可能であるため,可及的早期に離床し,合併症の予防や活動性の向上を図ることが重要です.そこで,本稿ではこれらの事項を中心に評価のポイントを述べていきます.
現代の超高齢社会において,大腿骨頸部骨折は遭遇する機会が非常に多い疾患です.治療方法の選択は,年齢や骨折形態,受傷前の活動性,認知機能などを考慮して行われ,そのなかで人工骨頭置換術は,転位が大きい場合(Garden分類のstage Ⅲ,Ⅳ)や転位が小さくとも免荷が困難な場合,あるいは長期の免荷によって全身状態の悪化や活動性の低下が大きくなる可能性が高い場合に選択されます.人工骨頭置換術後は早期の荷重が可能であるため,可及的早期に離床し,合併症の予防や活動性の向上を図ることが重要です.そこで,本稿ではこれらの事項を中心に評価のポイントを述べていきます.
参考文献
1)浅野昭裕:股関節.浅野昭裕,他(編):運動療法に役立つ単純X線像の読み方,第3版.pp194-195,メジカルビュー社,2012
2)塩田直史,他:大腿骨近位部骨折術後の深部静脈血栓症の発生と治療.臨整外2003;38:593-599
3)喜多晃司,他:大腿骨近位部骨折の術後深部静脈血栓症スクリーニング.臨整外2018;53:399-407
掲載誌情報