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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル54巻7号

2020年07月発行

文献概要

ひろば

緩和ケアにおける「こころ」とのかかわり

著者: 牛ノ濱弥丘1

所属機関: 1公立羽咋病院

ページ範囲:P.855 - P.855

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 臨床で初めてがん患者の緩和ケアに関与したとき,死を意識しながら生きる人の「こころ」にいかにして寄り添えるのか? 支援できるのか? と考えたと同時に,寄り添いたい,支援したいとも感じた.簡単に「こころ」と表現しても,「こころ」の要素にはさまざまなものがある.身体的・精神的・社会的・霊的などのさまざまな痛みや苦悩を抱える対象者に対して,身体機能やADL能力だけを評価して介入しても「その人らしさ」を尊重しているとは言えないと感じている.これは緩和ケアの対象者だけではなく,全対象者についても同じであろう.

 私は理学療法士を志したときから,「対象者を心身ともに元気にできる理学療法士になりたい」との目標があり,対象者とかかわる際には以下の点に心がけてきた.まず,第一に対象者は人生の大先輩であることが多いことから,敬意を抱いて接することである.たとえ,対象者が自分より若い方であっても,双方の立場に上下関係はなく対等である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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