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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル55巻1号

2021年01月発行

文献概要

連載 私のターニングポイント・第13回

人間万事塞翁が馬

著者: 長谷川正哉1

所属機関: 1県立広島大学保健福祉学部

ページ範囲:P.83 - P.83

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 まず,私は順風満帆,意気揚々と進む健全な理学療法士ではありません.むしろ,理学療法士としての22年を振り返ると,停滞し悶々と過ごした日々こそがターニングポイントだったと感じます.

 最初のターニングポイントは,実習中にスーパーバイザー(SV)から「臨床に向いていない」と告げられたことから始まります.その指摘に妙に納得させられる部分があり,自身の適性について思い悩む日々が続きました.また,臨床向きではないという評価から病院就職に対する不安が募り,ひとまず進学して2年間の猶予期間を設けるという逃げの選択をしました.進学後も適性についてはわからないままでしたが,その期間に取得した学位や研究の経験が幸いし,後に教員の道を拓く礎となりました.もしSVの指摘がなければ,あるいはその指摘に立ち止まって悶々としていなければ,現在の私はいなかっただろうと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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