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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル55巻10号

2021年10月発行

文献概要

連載 とびら

「職域拡大」に向けて

著者: 林雄史1

所属機関: 1栃内第二病院

ページ範囲:P.1049 - P.1049

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 私は日本赤十字社の救急法講習の指導員として活動しています.心肺蘇生をはじめとした救急処置を,一般の方々にお伝えしています.指導員になった経緯は,個人的なスポーツ活動において,私が理学療法士であると知られるや否や,大会などイベントの際には必ずといっていいほど,救護係などの役割を依頼されたことです.一般の方々は,医療職種である理学療法士は医療行為全般に長けているという過分な期待をもっているのだなと感じました.

 一般病院に勤務する私の業務において,スポーツ現場で起き得るような緊急事態に対応した経験はほぼありません.ましてやそれに即応できるスキルも持ち合わせていません.このことを,当院に非常勤で来られていた救急センターの医師にぼやいたところ,「できることは多くあると思いますよ」とすすめられたのが,赤十字救急法の講習会です.さっそくこれを受講したのですが,なるほど一般の方々が期待しているであろうことの,一通りのスキルを習得できました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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