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特集 パーキンソン病の最新知見と効果的な理学療法 Topics
パーキンソン病に対する脳深部刺激療法と理学療法
著者: 土山裕之1 高尾和孝1 坂井登志高1 旭雄士2 池田清延2
所属機関: 1金沢脳神経外科病院リハビリテーション部 2金沢脳神経外科病院脳神経外科
ページ範囲:P.1215 - P.1217
文献購入ページに移動パーキンソン病(Parkinson's disease:PD)は,脳内のドーパミン減少により振戦・強剛・動作緩慢・姿勢保持障害などを来す神経疾患である.PDに対し早期より内服治療が行われるが,進行期になると内服治療を行ってもウェアリングオフ現象,オン-オフ現象,ジスキネジア,腰曲がりなどの症状が出現してくる.脳深部刺激療法(deep brain stimulation:DBS)は,脳内に電極を挿入し電気刺激をすることでPDの運動症状を軽減させる治療法である.
本邦ではPDの運動障害に対してDBSが2000年に保険適用となり,当院では2015年1月〜2021年5月までの間に進行期PD患者に対してDBSを81例に施行している.また,術前評価や刺激装置交換,刺激調整などで多数のPD患者の入院を受け入れている.PDに対するリハビリテーションは早期からの介入が必要であり1,2),DBS施行後もリハビリテーションの継続が重要である.
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