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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル55巻11号

2021年11月発行

文献概要

連載 臨床実習サブノート 診療参加型臨床実習—「ただ見ているだけ」にならないように!・8

慢性心不全

著者: 渡邉英孝12

所属機関: 1順天堂大学医学部附属順天堂医院リハビリテーション室 2順天堂大学大学院医学研究科リバビリテーション医学

ページ範囲:P.1264 - P.1268

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はじめに

 日本の高齢化率は上昇を続け,それとともに心不全を含む心疾患を有する患者が増加しています.その結果,心疾患(高血圧を除く)での死亡率は悪性新生物〈腫瘍〉に次いで第2位となっています1).そして,今後も高齢の心疾患患者が大幅に増加すること=心不全パンデミックが予想されています.心疾患は高齢患者が多いこともあり,心臓機能以外にもさまざまな問題を併存していることが多いため,理学療法士の幅広い知識ときめ細やかな対応が期待されています.

 本稿では診療参加型実習において指導者が心不全患者のどのような点を評価しており,実習生には何を見てもらいたいかを解説します.実習生が臨床現場で充実した実習を送る助けとなることを期待しています.

参考文献

1)厚生労働省:令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)の概況.https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai20/dl/h10.pdf(2021年9月1日閲覧)
2)日本循環器学会,他:急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版).https://www.j-circ.or.jp/wp-content/uploads/2017/06/JCS2017_tsutsui_h.pdf(2021年9月1日閲覧)
3)Thibodeau JT, et al:Characterization of a novel symptom of advanced heart failure:bendopnea. JACC Heart Fail 2014;2:24-31
4)高橋哲也,他:エディトリアル 理学療法と臓器連関.PTジャーナル2017;51:651-656

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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