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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル55巻12号

2021年12月発行

文献概要

特集 大腿骨近位部骨折 up to date

大腿骨近位部骨折と筋力—既存概念の再考と実働筋力の向上をめざして

著者: 青戸啓二1

所属機関: 1医療法人社団研宣会広瀬病院リハビリテーション部

ページ範囲:P.1324 - P.1330

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Point

●筋の構造と機能から筋浮腫を改善し筋力強化の礎を築く

●過負荷の原則と特異性の原則を再考し,われわれがめざす獲得すべき筋力を考える

●実働筋力につなげるコンテクスチュアルな筋コーディネーション・トレーニングを開発する

参考文献

1)日本整形外科学会,他(監):大腿骨頸部/転子部骨折診療ガイドライン2021,改訂第3版.南江堂,2021
2)紀 瑞成:筋浮腫の治療戦略を探る—リンパ管形成とそのメカニズムより.科学研究費助成事業 研究成果報告書(17K01511)
3)小宮秀明,他:筋硬度からみた局所筋運動後の疲労軽減に及ぼすマッサージの効果.臨スポーツ医2012;29:447-451
4)市橋則明:臨床理学療法領域におけるコア・パラダイム—筋力トレーニングにおけるパラダイムシフト.理学療法学2015;42:695-696
5)市橋則明:筋を科学する—筋の基礎知識とトレーニング.理学療法学2014;41:217-221
6)Bosch F:Strength training and coordination:an integrative approach. 20/10 publishers, Rotterdam, 2015. 谷川 聡,大山下佳悟(監訳):コンテクスチュアルトレーニング—運動学習・運動制御理論に基づくトレーニングとリハビリテーション.pp173-174,大修館書店,2020
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9)建内宏重:股関節—協調と分散から捉える.ヒューマンプレス,2020
10)Phil Page, et al(著),小倉秀子(監訳):ヤンダアプローチ—マッスルインバランスに対する評価と治療.三輪書店,2013
11)Thomas W. Myers(著),松下松雄(訳):アナトミー・トレイン—徒手運動療法のための筋筋膜経線.医学書院,2009
12)ニコライA. ベルンシュタイン(著),工藤和俊(訳),佐々木正人(監訳):デクステリティ—巧みさとその発達.金子書房,2003
13)赤沢堅造,他:滑走機構に基づく筋収縮のシミュレーション—弾性要素について.医用電子と生体工学1970;8:203-211
14)石井直方:筋の弾性と粘弾性.吉岡利忠,他(編):筋力をデザインする.杏林書院,2003,pp169-186
15)沖田 実:関節可動域制限—病態の理解と治療の考え方,第2版.p95,三輪書店,2013
16)川端悠士,他:大腿骨近位部骨折術後例における杖歩行の可否・歩行速度を決定する可変的要因の検討.理学療法学2014;41:347-354
17)小玉裕治,他:股関節屈曲・伸展角度の違いによる股関節回旋筋力の変化.理学療法学2014;41:60-65
18)小林拓也,他:筋力増強運動における運動速度と収縮様式の違いが骨格筋の微細損傷に及ぼす影響.理学療法学2014;41:275-281
19)鮫島淳一,他:大腿骨近位部骨折術後患者に対する体幹筋力増強練習の効果—ランダム化比較試験による検討.理学療法学2013;28:457-462
20)杉 晴夫:筋肉の収縮.杉 晴夫(編):人体機能生理学,改訂第4版.p76,南江堂,2003
21)建内宏重:股関節運動機能障害の理学療法.理学療法学2018;45(Suppl. No. 1):41-44
22)建内宏重:協調からみる関節運動・姿勢の制御と運動器理学療法.理学療法学2016;43(Suppl. No. 3):31-34
23)建内宏重:変形性股関節症患者における歩行制御—身体内部の協調と環境との接点での制御.理学療法学2015;42:823-824
24)田中貴広,他:股関節術後早期の股関節外転・伸展反応時間,関節トルクの特性と動作能力との関連性.理学療法学2015;42:186-187
25)玉垣 努:生態心理学—アフォーダンス.OTジャーナル2013;47:750-754
26)丹波真一:理学療法・作業療法のためのBiNI Approach—運動の成り立ちから導く,治療をシンプルにする法則性 実践編.文光堂,2015
27)堤 省吾,他:股関節外転運動後の大腿筋膜張筋と腸脛靱帯の硬度変化と振動刺激がそれに与える影響.体力科学2018:67:219-225
28)徳田光紀,他:大腿骨近位部骨折術後症例に対する神経筋電気刺激療法の効果.理学療法学2020;47:10-19
29)冨田昌夫:生体心理学的アプローチ.理学療法学2009;36:402-405
30)永井 聡(編):股関節理学療法マネジメント—機能障害の原因を探るための臨床思考を紐解く.メジカルビュー社,2018
31)中村雅俊,他:筋硬度計で測定した筋のスティフネスと受動的トルクおよび筋の伸張量の関連性.理学療法学2013;40:193-199
32)奈良 勲,他(編):系統別・治療手技の展開,改訂第2版.協同医書出版社,2007
33)福元喜啓,他:超音波画像診断装置を用いた骨格筋の量的・質的評価.理学療法学2015;42:65-71
34)藤田英二,他:圧力計を搭載した超音波装置によるヒト筋硬度の評価.理学療法学2015;42:255-261
35)藤野英己,他:ギプス固定によるラットヒラメ筋の廃用萎縮時の求心性神経活動および力学性質の解析.理学療法の医学的基礎2004;7:3-8
36)本島直之,他:立位大腿挙上動作における体幹・骨盤・大腿リズムの加齢的変化.理学療法学2019;46:343-350
37)堀 弘明,他:腹横筋厚変化率および骨盤傾斜角・股関節形態からみた変形性股関節症患者の特徴.理学療法学2016:43:213-221
38)松村 葵,他:低負荷・低速度でのエクササイズが棘下筋に与える影響—エクササイズ前後の筋断面積の比較による検討.理学療法学2017;44:81-87
39)三嶋博之:ギブソン生態心理学のアイディア—刺激から情報へ.人工知能学会誌2003;18:163-169

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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