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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル55巻12号

2021年12月発行

文献概要

連載 再考します 臨床の素朴な疑問・第12回【最終回】

腰椎椎間板ヘルニアに対する運動療法の効果とその機序は?

著者: 石田和宏1 宮城島一史1 森川大貴1

所属機関: 1我汝会えにわ病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.1366 - P.1367

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 腰椎椎間板ヘルニア(lumbar disc herniation:LDH)は,臨床において頻繁に遭遇する腰部疾患の1つである.下肢痛やしびれを主訴とし,下肢に進行性の運動麻痺を認める場合,あるいは膀胱直腸障害を認める場合には手術治療が絶対的な適応となるが,多くの場合は保存療法が第一選択となる.保存療法としては,薬物治療,硬膜外・神経根ブロック,運動療法が代表的な治療として挙げられる.そのなかでも運動療法は非侵襲的であり,副作用や合併症などのリスクも低いことから,患者が望まないケースを除き,一般的には選択されやすい.

 本稿では,LDHに対する運動療法の効果・種類,機序,および適応と限界について近年のエビデンスに基づき解説する.

参考文献

1)日本整形外科学会,日本脊椎脊髄病学会(監):腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン,改訂第3版.南江堂,2021
2)Hahne AJ, et al:Individualized functional restoration as an adjunct to advice for lumbar disc herniation with associated radiculopathy:a preplanned subgroup analysis of a randomized controlled trial. Spine J 2017;17:346-359
3)SinghV, et al:A systematic review and meta-analysis on the efficacy of physiotherapy intervention in management of lumbar prolapsed intervertebral disc. Int J Health Sci(Qassim) 2021;15:49-57

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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