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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル55巻12号

2021年12月発行

文献概要

紹介

ゲーミング・シミュレーションの手法を用いた災害リハビリテーション教育ツールの開発と検証

著者: 佐藤亮1

所属機関: 1医療法人木星会山鹿温泉リハビリテーション病院総合リハビリテーション部

ページ範囲:P.1389 - P.1391

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要旨 【目的】筆者らは熊本地震を経験し,要配慮者などに対する直接的な支援と,支援チームの受け入れなど現地本部運営を担う受援の双方のトレーニングの重要性を再認識した.また,災害リハビリテーションの知識や経験を有して活動できる人材もいまだ少ない.そこで災害リハビリテーションに関しゲーミング・シミュレーションの特性を生かした教育ツール「大規模災害リハビリテーション支援チーム本部運営ゲーム(Disaster Rehabilitation assistance team Honbu Unei Game:REHUG)」を開発し,ゲーム内容について検証したため紹介する.【方法】ゲーム参加者およびファシリテーターを対象にアンケートを用いて客観的にゲームの特性を検証した.【結果】全国20地域でREHUGを用いた研修が行われ,ゲームの難度は高いが教育ツールとして役に立ちそうであるという評価を得られた.ゲームを通して,参加者に災害リハビリテーション研修を受講する必要性について啓発できたと思われる.【結論】災害リハビリテーションの研修を受講したリハビリテーション関連職が増えることは,次の災害に備えるためにきわめて重要である.

参考文献

1)佐藤 亮,他:大規模災害リハビリテーション支援チーム本部運営ゲームの開発.総合リハ2019;47:477-481
2)村山乾一:ゲーミング・シミュレーションの新展開.https://www.i-repository.net/contents/outemon/ir/102/102920805.pdf(2020年10月4日閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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