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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル55巻2号

2021年02月発行

文献概要

特集 関節可動域評価のABC—治療計画につなぐ応用的解釈まで

体幹の可動域評価のABC

著者: 柿崎藤泰1 本間友貴2

所属機関: 1文京学院大学保健医療技術学部 2イムスケア カウピリ板橋

ページ範囲:P.151 - P.156

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Point

●体幹の可動域は胸郭アライメントの良・不良に依存する

●胸郭と骨盤との長軸関係の破綻は肋椎関節に回旋性の偏位を惹起し,脊柱においては運動性の連鎖および感覚性による反応が生じ,上位胸椎と下位胸椎においては相反した回旋性の偏りが形成される

●体幹の可動域評価の解釈には胸郭の詳細な機能評価が必要であり,胸郭における開始肢位に偏りのない「ニュートラルポジション」は体幹の可動域の確保に重要である

参考文献

1)荒牧隼浩,他:胸郭形状の非対称性の強さと胸郭側方偏位の関係.理学療法学2019;46(Suppl. 1):2-P-F-1-5
2)本間友貴,他:強制呼吸での腰方形筋断面積の左右対称性と前額面上の姿勢と呼吸機能の関係.理療科2018;33:501-506
3)茂原亜由美,柿崎藤泰,他:左右広背筋肋骨部線維筋厚と肋椎関節剛性の関係.理学療法学2015;42(Suppl. 2):P2-B-0592
4)廣澤 暁,他:体幹側方並進運動の検討—胸郭形状変化と胸腸肋筋筋活動に着目して.理学療法学2019;46(Suppl. 1):1-O-12-4

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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