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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル55巻2号

2021年02月発行

文献概要

Close-up 訪問理学療法のおもしろさ

複雑な状況を見極めながら

著者: 大森豊1 新井健司1

所属機関: 1株式会社かわさきハートネット 訪問看護リハビリテーション麻生

ページ範囲:P.176 - P.179

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はじめに

 訪問の対象となる利用者の多くは単独の疾患ではなく,複合的な疾患を抱えている.病期的に終末期に近い方もおられ,経験の少ない理学療法士が担当する場合には悩んでしまうようなケースも少なくない.また,それぞれの利用者が自分らしく生きるという部分を理解し,その希望を叶えることに視点を当てていくとさらに支援が難しくなる.訪問理学療法を志す理学療法士はその複雑な業務に興味をもっている人も少なくないと感じている.

 そのような複雑な症例に対面すると,筆者の恩師が「難しい症例をそつなくこなすのがプロの仕事だ」とおっしゃったのを思い出す.それができるようになれば訪問理学療法士としての自己肯定感も生まれ,仕事が楽しくなるのだと思う.大切なのは誰かの指示の下に作業を行うのではなく,理学療法士が主体性をもって適切な判断を行い,それらに対応ができるということに尽きると思う.

参考文献

1)岡﨑哲也:高次脳機能障害者の就労支援を考える.Jpn J Rehabil Med 2020;57:329-333
2)小林奈美:実践力を高める家族アセスメントPart Ⅰジェノグラム・エコマップの描き方と使い方—カルガリー式家族看護モデル実践へのセカンドステップ.医歯薬出版,2009
3)モニカ・マックゴールドリック,他(著),渋沢田鶴子(監訳):ジェノグラム—家族のアセスメントと介入.金剛出版,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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