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Close-up 訪問理学療法のおもしろさ
在宅領域で必要な訪問理学療法の“力”—多種多様な対象者や他職種の背景を的確に捉えて
著者: 光村(新井)実香123
所属機関: 1東京リハビリ訪問看護ステーションEastサテライト日本橋 2東京リハビリテーションサービス子どもplus日本橋教室 3医療法人社団雪嶺会 東京リハクリニック訪看城南
ページ範囲:P.180 - P.184
文献購入ページに移動昨今,在宅領域は理学療法士にとって活躍の場となり,その役割も大きい.20年ほど前は「理学療法士は病院で働くもの」というのが常識で,今日に至る訪問理学療法の需要や発展は考えられなかった.しかし,2000年に本格的な高齢社会を迎えるため介護保険がスタートし,在宅領域に本格的に携わるようになった.近年では新生児集中治療室(NICU)のベッド数不足や医療依存度の高い子どもの増加などの背景により,その対象は乳幼児から高齢者まで幅広い.さらにがんや難病の方々を担当する機会も増え,看取りを目的とした介入が必要な場面も多くなった.そのため訪問理学療法では,患者・利用者(以下,対象者)本人やその家族,医師・看護師・介護職だけではなく,行政や時には地域住民など幅広い人々とかかわりをもちながら日々の臨床を行うことが重要である.本稿では筆者の経験や私見から,訪問理学療法の専門性や他職種とのかかわり方を中心に解説する.
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