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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル55巻2号

2021年02月発行

文献概要

Close-up 訪問理学療法のおもしろさ

在宅領域で必要な訪問理学療法の“力”—多種多様な対象者や他職種の背景を的確に捉えて

著者: 光村(新井)実香123

所属機関: 1東京リハビリ訪問看護ステーションEastサテライト日本橋 2東京リハビリテーションサービス子どもplus日本橋教室 3医療法人社団雪嶺会 東京リハクリニック訪看城南

ページ範囲:P.180 - P.184

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はじめに

 昨今,在宅領域は理学療法士にとって活躍の場となり,その役割も大きい.20年ほど前は「理学療法士は病院で働くもの」というのが常識で,今日に至る訪問理学療法の需要や発展は考えられなかった.しかし,2000年に本格的な高齢社会を迎えるため介護保険がスタートし,在宅領域に本格的に携わるようになった.近年では新生児集中治療室(NICU)のベッド数不足や医療依存度の高い子どもの増加などの背景により,その対象は乳幼児から高齢者まで幅広い.さらにがんや難病の方々を担当する機会も増え,看取りを目的とした介入が必要な場面も多くなった.そのため訪問理学療法では,患者・利用者(以下,対象者)本人やその家族,医師・看護師・介護職だけではなく,行政や時には地域住民など幅広い人々とかかわりをもちながら日々の臨床を行うことが重要である.本稿では筆者の経験や私見から,訪問理学療法の専門性や他職種とのかかわり方を中心に解説する.

参考文献

1)日本訪問リハビリテーション協会:訪問リハビリテーションとは.http://www.houmonreha.org/association/(2020年11月6日閲覧)
2)光村実香:訪問リハビリテーションにおける理学療法の専門性の構築.理学療法学2013;40 Suppl.No. 2(第48回日本理学療法学術大会)
3)日本小児在宅医療支援研究会(編):はじめよう!おうちでできる子どものリハビリテーション&やさしいケア 小さく生まれた子どもや重い障がいのある子どもの在宅支援のために.p95,三輪書店,2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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