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臨床のコツ・私の裏ワザ
関節リウマチ患者の体幹運動制御に対するハンドリングのコツ
著者: 小林春樹1
所属機関: 1あずまリウマチ・内科クリニック
ページ範囲:P.190 - P.191
文献購入ページに移動はじめに
関節リウマチは慢性的な滑膜炎を起因とし関節構成体が破壊されていく疾患で,直接的には中枢神経系の障害は起きない.しかし,関節リウマチではボディイメージや運動イメージが低下すると報告1)されており,ハンドリングなどで運動を促通する際に配慮が必要になる.また慢性的な炎症や疼痛による逃避姿勢が長期にわたり,画一的な動作を強いられるため体幹の分節運動が低下していることを多く経験する.そのため理学療法を実施する際,質量の大きい体幹の分節運動を向上させることは四肢の動作効率を高めるうえでも重要となる.本稿では,体幹の分節運動を促通するハンドリングのコツについて解説する.
関節リウマチは慢性的な滑膜炎を起因とし関節構成体が破壊されていく疾患で,直接的には中枢神経系の障害は起きない.しかし,関節リウマチではボディイメージや運動イメージが低下すると報告1)されており,ハンドリングなどで運動を促通する際に配慮が必要になる.また慢性的な炎症や疼痛による逃避姿勢が長期にわたり,画一的な動作を強いられるため体幹の分節運動が低下していることを多く経験する.そのため理学療法を実施する際,質量の大きい体幹の分節運動を向上させることは四肢の動作効率を高めるうえでも重要となる.本稿では,体幹の分節運動を促通するハンドリングのコツについて解説する.
参考文献
1)山崎達彦,他:関節リウマチ患者における運動イメージの筋感覚的運動イメージ能力に関する検討.リハ科ジャーナル2018;13:1-9
掲載誌情報