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連載 再考します 臨床の素朴な疑問・第2回
筋緊張低下,筋力低下と支持性低下.これらの違いと重なるところは?
著者: 髙見彰淑1
所属機関: 1弘前大学大学院保健学研究科
ページ範囲:P.196 - P.197
文献購入ページに移動筋緊張とは,神経支配されている筋が,持続的かつ不随意的に一定の緊張状態を保つものである.運動や姿勢保持の際,活動する骨格筋の準備状態に重要な役割を果たす.
神経学的要素と非神経学的要素によって筋緊張を規定できる.神経学的要素は,伸張反射による筋収縮を主とする要素で,反射性要素とも言われている.非神経学的要素は,筋線維や筋膜,腱などの構成要素で,非反射性要素とも言われる.筋緊張が低下すると運動効率が低下し,他動的な動きに対し過度の可動性が観察され,姿勢保持安定性などにも影響する.末梢神経障害や小脳障害,大脳基底核障害などで現れる.
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