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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル55巻3号

2021年03月発行

文献概要

臨床のコツ・私の裏ワザ

立位の股関節回旋アライメント評価のコツ

著者: 飯田開1

所属機関: 1文京学院大学保健医療技術学部理学療法学科

ページ範囲:P.316 - P.317

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触診による股関節回旋アライメントの評価

 立位の股関節のアライメント(寛骨臼と大腿骨頭の位置関係)を評価することは,関節に加わるメカニカルストレスや股関節周囲の筋張力を考察することに役立つ.とりわけ股関節回旋アライメントの評価では,どこに基準を設定するかが重要だと感じている.そのため本稿では骨盤位置と大転子の位置関係を触診し,左右の相対的な回旋アライメントを評価する方法について紹介する.

 股関節幅で立位をとり,後方から上前腸骨棘と上後腸骨棘を触診して,寛骨が前方に偏位している側を確認して骨盤回旋を評価する.次に左右の大転子を触診し,大腿骨頭の位置を推定する(大腿骨頭は大腿遠位部に対して前方に約15°捻れているため,大転子は大腿骨頭の後方にある).骨盤と大転子の位置関係から,相対的な左右の回旋アライメントを評価する.図1aの場合は,骨盤は左回旋位,左右大転子を結んだラインは進行方向に対して垂直に位置しているため,右股関節外旋位・左股関節内旋位と判断する.図1bの場合は,骨盤は左回旋位,左右大転子を結んだラインも左回旋位に位置しているため,右股関節内旋位・左股関節外旋位と判断する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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