文献詳細
文献概要
特集 皮神経滑走と運動療法の新知見
足部の末梢神経と内在筋に対する運動療法
著者: 上田泰久1 佐藤俊彦1
所属機関: 1文京学院大学保健医療技術学部
ページ範囲:P.436 - P.441
文献購入ページに移動Point
●屈筋支帯の下を走行する脛骨神経や脛骨神経から分岐する内側・外側足底神経は足根管で絞扼性神経障害が生じやすい
●足部内在筋は内側・外側足底神経に支配され,立位姿勢・歩行においても重要な役割を担う
●運動療法では,屈筋支帯の滑走を向上させて内側・外側足底神経の局所的な機能障害を改善させ,さらに足部の形態評価から立位姿勢・歩行の改善へとつなげる
●屈筋支帯の下を走行する脛骨神経や脛骨神経から分岐する内側・外側足底神経は足根管で絞扼性神経障害が生じやすい
●足部内在筋は内側・外側足底神経に支配され,立位姿勢・歩行においても重要な役割を担う
●運動療法では,屈筋支帯の滑走を向上させて内側・外側足底神経の局所的な機能障害を改善させ,さらに足部の形態評価から立位姿勢・歩行の改善へとつなげる
参考文献
1)中野 隆:機能解剖で斬る神経系疾患,第2版.pp359-363,メディカルプレス,2018
2)金子丑之助(原著),金子勝治,他(改訂):日本人体解剖学,改訂19版 上巻.pp610-614,南山堂,2010
3)佐藤達夫,他:リハビリテーション解剖アトラス.pp242-249,医歯薬出版,2006
4)門野邦彦,他:下肢救済医療者に知ってほしい歩行における足部の動きと仕組み.日下肢救済足病会誌2018;10:2-7
5)竹井 仁:触診機能解剖カラーアトラス 下 筋・血管・神経.pp315-316,文光堂,2008
6)上田 敏:リハビリテーション基礎医学.pp325-330,医学書院,1999
7)Mann R, et al:Phasic activity of intrinsic muscle of the foot. J Bone Joint Surg Am 1964;46:461-481
8)山口光國,他:結果の出せる整形外科理学療法—運動連鎖から全身をみる.pp211-212,メジカルビュー,2009
掲載誌情報