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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル55巻4号

2021年04月発行

文献概要

連載 再考します 臨床の素朴な疑問・第4回

最近,腎臓リハビリテーションが人気です.腎臓が悪くても運動していいの?

著者: 田村由馬1

所属機関: 1獨協医科大学日光医療センター臨床研究支援室・リハビリテーション部

ページ範囲:P.462 - P.463

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慢性腎臓病と腎臓リハビリテーションの現在

 かつて慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者の身体活動は,運動により腎血流量や糸球体濾過量(glomerular filtration rate:GFR)の低下が生じることから安静や運動制限がとられてきた.しかし2009年1)には身体活動の低下は心血管疾患による死亡リスクになるとして,CKD患者への運動制限の可否を見直してきた.

 2011年に日本腎臓リハビリテーション学会が発足し,腎臓リハビリテーションの実施にあたっては多職種との連携体制をとり,運動療法に加えてさまざまな生活指導を実践していくことの重要性が示された2)

参考文献

1)日本腎臓学会:日本腎臓学会のエビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2009.東京医学社,2009
2)日本腎臓リハビリテーション学会:腎臓リハビリテーションガイドライン.p35,p50,南江堂,2018
3)日本循環器学会:心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン(2012年改訂版).https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2012/11/JCS2012_Nohara.pdf(2020年11月2日閲覧)
4)Smart N, et al:Exercise training in haemodialysis patients:a systematic review and meta-analysis. Nephrology(Carlton)2011;16:626-632
5)平木幸治:糖尿病腎症の重症化予防における理学療法.理学療法学2019;46:201-208

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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