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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル55巻4号

2021年04月発行

文献概要

連載 診療参加型臨床実習・第4回

診療参加型臨床実習参加までに修得すべき学生の学習課題—診療参加型臨床実習を効果的に行うための学内教育・支援

著者: 藤澤宏幸1

所属機関: 1東北文化学園大学医療福祉学部リハビリテーション学科

ページ範囲:P.467 - P.471

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緒言

 理学療法士養成課程における臨床実習は,日本で養成が始まったときからすでに診療参加型であった.近年,診療参加型が強調されるようになった理由としては,医師養成課程における臨床実習がいわゆるポリクリとして行われていた経緯が影響している.

 戦後,昭和23(1948)年に制定された新医師法に基づきインターン制度がつくられたが,その身分は不安定で,制度に対する批判が多かった.そのため.昭和48(1973)年に医師法が改正されて,医学部卒業時にただちに医師国家試験受験資格が与えられ,医師免許取得後2年以上の臨床研修を受けることが努力義務規定として法制化された.その後,ポリクリとして見学中心の卒前臨床実習が行われていたが,実習における体験の少なさが指摘されていた.

参考文献

1)藤澤宏幸:プロフェッション再考—理学療法士における臨床技術の研鑽と継承のために.理学療法の歩み2020;30:1-12
2)藤澤宏幸:医療分野における生命倫理学の意義.奈良 勲,他(編):移動と歩行.pp25-36,医学書院,2019
3)藤澤宏幸:理学療法の基層.北樹出版,2016
4)公益社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構.http://www.cato.umin.jp/(2020年10月25日閲覧)
5)NPO法人理学療法共用試験機構(監):理学療法OSCE基準マニュアル,第4版.アイペック,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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