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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル55巻5号

2021年05月発行

文献概要

特集 目標に基づく理学療法のための臨床推論—症状・疾患別の実際

立ち上がり動作制限

著者: 田邉龍太1 野尻晋一2 大久保智明1 江口宏1 村尾彰悟1

所属機関: 1訪問看護ステーション清雅苑 2介護老人保健施設清雅苑

ページ範囲:P.542 - P.548

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Point

●座位〜臀部離床前,臀部離床〜足関節最大背屈位,足関節最大背屈位〜股関節伸展終了の3相に分けて動作を観察する.1相では体幹前傾,2相では臀部離床,3相では身体重心の上方への移動が行われる

●立ち上がり動作は左右対称に行われる動作であり,矢状面だけでなく前額面での観察も必要である

●立ち上がり動作の評価は身体機能に加え,環境や一日の生活の流れを把握して行わなければならない

参考文献

1)Schenkman M, et al:Whole-body movements during rising to standing from sitting. Phys Ther 1990;70:638-648
2)臼田 滋,他:立ち上がり動作における運動学的分析—椅子の高さによる影響.運動生理1994;9:187-192
3)後藤 淳,他:立ち上がり動作—力学的負荷に着目した動作分析とアライメント.関西理学2002;2:25-40
4)石井慎一郎:動作分析 臨床活用講座—バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践.pp122-166,メジカルビュー社,2013
5)勝平純司,他:介助にいかすバイオメカニクス.pp54-85,医学書院,2011
6)大沼俊博,他:体幹研究と理学療法.関西理学2013;13:11-22
7)訪問リハビリテーションセンター清雅苑:図説 訪問リハビリテーション—生活再建とQOL向上.pp12-21,三輪書店,2013
8)角田憲治,他:地域在住高齢者の余暇活動量,家庭内活動量,仕事関連活動量と身体機能との関係.日老医誌2010;47:592-600
9)高橋裕二,他:座位保持時間が高齢者の起立—歩行動作に与える影響.理療科2011;26:341-345

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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