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連載 診療参加型臨床実習・第5回
診療参加型臨床実習の取り組みの現状と展望—急性期大学病院/急性期基幹病院
著者: 南角学1 福迫剛2
所属機関: 1京都大学医学部附属病院リハビリテーション部 2鹿児島赤十字病院リハビリテーション課
ページ範囲:P.578 - P.581
文献購入ページに移動京都大学医学部附属病院における診療参加型臨床実習の概念
筆者は,20年前に京都大学医学部附属病院(以下,当院)で臨床実習を行った.当時の実習体制では,最初は見学から始まり,その後補助的な役割で診療に参加していった.さらに実習が進むにつれて多くのことを任されるようになり,理学療法士としての役割・業務についてより理解を深めることができたと記憶している.この体制は,今回の理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則(以下,指定規則)の改正で推奨している診療参加型臨床実習の「見学→模倣→実施」と合致している部分が多く,現在においてもこの体制を継続している.このため,臨床実習指導者講習会を受講した際にも,診療参加型臨床実習について違和感はなかった.
当院では1日に約20名の患者さんの診療と研究活動を行いながら,年間20名の臨床実習生を受け入れており,理学療法士1人当たり年間2〜3名の実習生を担当している.上述したように,臨床参加型臨床実習とは,「実習指導者の1日の診療に合わせて参加し,実習生の能力や技量に応じて,できることから経験を積んでいくことで,理学療法士としての知識・技能・態度を向上していくこと」であると考えている.
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