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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル55巻5号

2021年05月発行

文献概要

症例報告

高齢心不全症例に対する通所リハビリテーションを活用した多職種介入の一考察

著者: 平野康之1 小山美華2 前田高宏2 赤井美佳2 鳴滝雅美2 中島了司2 小濵京子2 河原加奈2 上田由佳2 住友辰次2

所属機関: 1東都大学幕張ヒューマンケア学部理学療法学科 2住友内科病院

ページ範囲:P.594 - P.599

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要旨 【目的】通所リハビリテーションを活用した多職種介入により「活動と参加」の向上につなげることができた高齢心不全症例について考察する.【症例紹介および介入方法】慢性心不全を呈する88歳男性.2017年6月より通所リハビリテーションの利用を開始した.開始時の意思疎通は良好で,室内であれば杖歩行が自立していたが,身体機能およびADL低下,生活空間の狭小化を認め,「活動と参加」に対しての興味や関心も低下していた.リハビリテーション会議を開催し,運動療法ならびに疾病管理を中心とした介入を3回/週の頻度で6か月間実施した.【結果(経過)】介入期間中の参加率は98%であり,その間の心血管イベントは認めなかった.身体機能やADLの指標はいずれも6か月後に向上した.また,「活動と参加」の目標も達成できた.【考察】通所リハビリテーションを活用した多職種介入は,高齢心不全症例の身体機能やADLなどの改善に寄与し,「活動と参加」の向上につながる.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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