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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル55巻7号

2021年07月発行

文献概要

特集 移動—理学療法からみた学際的探求

情緒と移動

著者: 上薗紗映1 風間広行1

所属機関: 1平川病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.771 - P.777

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Point

●情緒(≒情動)は神経科学・心理学・文化人類学・経済学など幅広い分野でメカニズムの研究が進められている

●抑うつ症状により,社会や地域との接点は希薄化するか,狭小化し,さらに「意図」や「目的」の存在する範囲が狭くなっていく

●運動療法は身体機能だけでなく精神機能にも好影響を与えていることは既に報告されており,運動療法を専門的に提供できる理学療法士の強みは発揮されるべきであると言える

参考文献

1)Damasio A(著),田中三彦(訳):意識と自己.講談社,2018
2)Barrett LF(著),高橋 洋(訳):情動はこうしてつくられる—脳の隠れた働きと構成主義的情動理論.紀伊國屋書店,2019
3)鈴木景太,他:運動習慣のある高齢者の点等と身体・認知・精神機能との関連.ヘルスプロモーション理療研2018;7:171-175
4)本田春彦,他:地域在宅高齢者における身体機能と抑うつ傾向の関連性.保健福祉学研究2004;3:51-61
5)原田圭子,他:積雪寒冷地在住高齢者の外出頻度と外出に対する自己効力感との関係—非積雪期における調査から.老年看護学2017;22:107-114
6)村田 伸,他:抑うつ傾向にある高齢者の歩行の特徴.ヘルスプロモーション理療研2017;7:127-131
7)細井 匠,他:我が国の統合失調症患者に対する運動介入効果に関する文献的考察.理学療法学2020;47:354-362
8)Evans D(著),遠藤利彦(訳・解説):〈1冊でわかる〉シリーズ 感情.岩波書店,2005
9)櫻井 武:「こころ」はいかにして生まれるのか 最新脳科学で解き明かす「情動」.講談社,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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