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連載 診療参加型臨床実習・第8回
診療参加型臨床実習の取り組みの現状と展望—回復期病院/回復期病院
著者: 岩崎朋史1 津田陽一郎2 山下昌彦2
所属機関: 1千里リハビリテーション病院セラピー部 2倉敷平成病院リハビリテーション部
ページ範囲:P.910 - P.913
文献購入ページに移動学校教育の変遷—画像所見の読影が必須科目に
2018年に理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則の一部が改正され,理学療法評価学は1単位増加し,医用画像の評価が必修科目となった.この医用画像はX線やコンピュータ断層撮影(computed tomography:CT)のみならず,歩行などの動画も含むとされる.
臨床において画像所見から症状を予測し,実際のそれと照らし合わせる評価を実施するため,画像や動画の分析に関する基礎知識を学生のうちから培うのは重要である.しかし,臨床現場では同じ視床出血という診断名であっても,血腫の伸展方向や量によって損傷する核,神経線維が異なり,損傷側が右か左かでも病態,アプローチする方法が異なることが多い.その評価は細かく,研鑽されたある種の技術があってこそ患者の病態を的確に捉え,アプローチすることができる.そのため,現場の理学療法士のもとでその思考過程に直接触れて学ぶことは重要である.
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