icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル55巻8号

2021年08月発行

文献概要

連載 診療参加型臨床実習・第8回

診療参加型臨床実習の取り組みの現状と展望—回復期病院/回復期病院

著者: 岩崎朋史1 津田陽一郎2 山下昌彦2

所属機関: 1千里リハビリテーション病院セラピー部 2倉敷平成病院リハビリテーション部

ページ範囲:P.910 - P.913

文献購入ページに移動
回復期病院

学校教育の変遷—画像所見の読影が必須科目に

 2018年に理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則の一部が改正され,理学療法評価学は1単位増加し,医用画像の評価が必修科目となった.この医用画像はX線やコンピュータ断層撮影(computed tomography:CT)のみならず,歩行などの動画も含むとされる.

 臨床において画像所見から症状を予測し,実際のそれと照らし合わせる評価を実施するため,画像や動画の分析に関する基礎知識を学生のうちから培うのは重要である.しかし,臨床現場では同じ視床出血という診断名であっても,血腫の伸展方向や量によって損傷する核,神経線維が異なり,損傷側が右か左かでも病態,アプローチする方法が異なることが多い.その評価は細かく,研鑽されたある種の技術があってこそ患者の病態を的確に捉え,アプローチすることができる.そのため,現場の理学療法士のもとでその思考過程に直接触れて学ぶことは重要である.

参考文献

1)倉敷平成病院リハビリテーションセンター:臨床指導マニュアル(理学療法科).2016.http://www.heisei.or.jp/divisions/rehabilitation(2021年4月14日閲覧)
2)中川法一(編):セラピスト教育のためのクリニカル・クラークシップのすすめ,第3版.三輪書店,2019
3)日本理学療法士協会:令和2年度理学療法士の働き方モデル構築・普及促進事業「新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う理学療法臨床現場への影響調査のまとめ〜実習〜」.2020.https://support.japanpt.or.jp/upload/privilege/obj/files/investigation/houkokusyo_jissyuu_200714_01.pdf(2021年4月14日閲覧)
4)日本理学療法士協会:臨床実習指導の手引き,第6版.2020.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?