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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル56巻1号

2022年01月発行

文献概要

連載 とびら

会話や言葉に注意しながら

著者: 尾谷寛隆1

所属機関: 1国立病院機構大阪刀根山医療センターリハビリテーション科

ページ範囲:P.5 - P.5

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 理学療法士となり,医療の現場,病院に勤務して30数年が経ちますが,患者さんの部屋をノックし入室する際は,今でも緊張します.まず挨拶をして,病状や現状を聞き,機能および能力評価を行いますが,このときには必ず,会話,言葉がつきものです.この自らが発する言葉には,今でも細心の注意を払っています.信頼関係を築き上げるのは,この最初の会話が大きく影響を及ぼすと感じているからです.

 かくいう私も,学生時代やキャリアの浅い頃,スーパーバイザーや上司,先輩から数多くの指導を受けました.患者さんに対して,「うん,うん」と無意識に返答,相槌をしていて,バイザーから「『はい』でしょ」と訂正していただいたことがありました.上司からは「○○じゃないですか」,「○○になります」などを発した際に「今の言葉は不適切,日本語として意味が通じない」と指摘されました.先輩からは「今の語尾はちょっと強いから,もう少し柔らかく言ったほうがよいよ」と指導がありました.このようなバイザー,上司,先輩に恵まれた環境であったことに感謝しています.私なりに理解し,一つひとつ体得してきたつもりです.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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