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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル56巻10号

2022年10月発行

文献概要

Close-up 心不全パンデミック

心不全パンデミックと訪問理学療法

著者: 大浦啓輔1

所属機関: 1のぞみハートクリニック

ページ範囲:P.1204 - P.1207

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はじめに

 訪問理学療法などの在宅医療は,通院困難な患者に実施するため,在宅医療を受ける患者は低身体機能や重症であることが特徴である.心不全パンデミックによる高齢心不全患者の増加は,低身体機能や重症者のさらなる増加が予測される.表に,当法人において2021年に訪問リハビリテーションを開始した心不全患者を示す.当法人は心不全の在宅医療に力を入れているため心不全パンデミックの状況を一足先に経験している.年齢が高く,New York Heart Association(NYHA)Ⅲ度以上の症例が多く,介護度要介護2以上の症例が65%と高齢化,重症化がよくわかる.本稿では心不全パンデミックによる訪問理学療法の変化や課題を述べる.

参考文献

1)Takabayashi K, et al:A decline in activities of daily living due to acute heart failure is an independent risk factor of hospitalization for heart failure and mortality. J Cardiol 2019;73:522-529
2)Saitoh M, et al:Prognostic impact of hospital-acquired disability in elderly patients with heart failure. ESC Heart Fail 2021;8:1767-1774
3)日本循環器学会:心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン,2021年改訂版.https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2021/03/JCS2021_Makita.pdf(2022年6月29日閲覧)
4)Ijaz N, et al:Interventions for frailty among older adults with cardiovascular disease. J Am Coll Cardiol 2022;79:482-503

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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