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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル56巻10号

2022年10月発行

文献概要

連載 臨床実習サブノート 退院後から振り返るゴール設定—推論を事実と照合して学ぶ・第5回

在宅復帰 歩行自立

著者: 村中晃1

所属機関: 1おゆみの中央病院

ページ範囲:P.1216 - P.1221

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 症例はアテローム血栓性脳梗塞(左小脳,右中脳,両側視床)と診断された84歳男性です.急性期病院にて血栓溶解療法(t-PA療法)およびリハビリテーションが開始されました.既往歴は高血圧症,糖尿病,心房細動です.40病日に当院回復期リハビリテーション病棟(以下,回復期病棟)へ入院となり,183病日に自宅退院しました.発症前のADL,IADLは自立していました.

 妻,息子と同居し,息子は就労しているため日中は妻と生活しています.キーパーソンは妻で介護歴があり,介護に関する一定の知識をもち合わせていました.

 現在,退院後6か月が経過しています.介護保険は要介護4の認定を受けています.

参考文献

1)石川真衣,他:回復期病棟における小脳性運動失調患者の歩行の予後予測について—運動失調評価指標(Scale for the Assessment and Rating of Ataxia)を用いた検討.愛知理学療法会誌2018;30:88-91
2)高橋友哉,他:脳卒中患者退院先予測における「家族介護力スコア」の有用性.J Clin Rehabil 2010;19:696-699
3)Bassetti C, et al:Hypersomnia following paramedian thalamic stroke:a report of 12 patients. Ann Neurol 1996;39:471-480
4)日本脳卒中学会脳卒中ガイドライン委員会(編):脳卒中治療ガイドライン2021.協和企画,2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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