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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル56巻10号

2022年10月発行

文献概要

臨床のコツ・私の裏ワザ

松葉杖歩行の指導におけるコツ—グリップ把持から良姿勢へ誘導するポイント

著者: 清水正一1

所属機関: 1あずまリウマチ・内科クリニック

ページ範囲:P.1244 - P.1245

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松葉杖歩行で多くみられる不良姿勢

 松葉杖歩行を指導する際,腋窩と脇当てを密着させると腕神経叢が圧迫されてしまう1).そのため,腋窩と脇当ての間を2〜3横指空けるように指導する.しかし,上腕内側部と胸郭外側部で脇当てを挟み込む筋力やボディイメージが低下している症例では,胸椎が後彎し,肩甲骨は外転・上方回旋位,肩関節は屈曲・外転・内旋位,肘関節は屈曲位,手関節は背屈位となり,脇当てに寄りかかるような不良姿勢を呈していることが多い(図1).

参考文献

1)西迫善希,他:松葉杖の脇当て保持にかかわる筋活動の解析.理学療法科学2019;34:199-204
2)Myers TW(原著),板場英行,他(訳):アナトミー・トレイン,第3版.医学書院,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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