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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル56巻10号

2022年10月発行

文献概要

新型コロナウイルス感染症—現場からの報告

メンタルヘルスの観点からみる当院のCOVID-19リハビリテーションチームの特徴—安心で安全な取り組みとは

著者: 村岡法彦1 及川欧2 髙橋佑弥1 内藤幸輝1 美馬愛子1 呂隆徳1 大田哲生2

所属機関: 1旭川医科大学病院リハビリテーション部 2旭川医科大学病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.1247 - P.1249

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 これまでに,重症急性呼吸器症候群(severe acute respiratory syndrome:SARS)や新型インフルエンザなど,重症になりやすい新興感染症の治療にあたる医療従事者のメンタルヘルス障害が多く報告されている.

 2020年11月に旭川市内の3つの医療機関で新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)のクラスターが立て続けに生じた.それまでCOVID-19患者の診療を行っていなかった旭川医科大学病院(以下,当院)の診療開始に合わせ,筆者らは2020年12月にCOVID-19リハビリテーションチームを立ち上げた1).COVID-19患者に対応する医療従事者のバーンアウトのニュースが既に報道されており,身体的過労,不眠,不安,抑うつなど,メンタルヘルスに支障を来しているとの報告も散見された.そのため,筆者らは「安心で安全に取り組むこと」を第一に考えて,チームの活動を進めることとした.

参考文献

1)及川 欧,他:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療のリハビリテーションチーム医療—旭川医科大学病院.J Clin Rehabil 2021;30:1267-1274
2)高橋哲也,他:レッドゾーンで新型コロナウイルス感染症患者に対応する理学療法士の心理的ストレスについて.理学療法学2021;48:620-627

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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