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連載 私のターニングポイント・第34回
日々の無力感と焦燥感の先に
著者: 小口和弘1
所属機関: 1株式会社Physical Wave Resonance
ページ範囲:P.1341 - P.1341
文献購入ページに移動 理学療法士人生のターニングポイントなどあっただろうかと初めて考えてみました.ただ残念なことに,エピソード記憶が脆弱な私にとってそれはとても難題で,これまでに執筆された方々のような,センセーショナルなエピソードが一つも思い浮かびませんでした.ただ,病院に就職しての数年間,日々無力感に苛まれていたことは強烈な感情体験として残っています.
私は養成校卒業後,田舎の小さな病院に就職しました.そこで運動器疾患から脳血管疾患の入院患者さんなど幅広く担当させていただきました.最初の1年ほどは日々の業務に忙殺されましたが,2年目で少し余裕が出た頃に気づき始めます.「あれ,リハビリテーションが全然成立していない」.多くのセラピストが駆け出しでそう思うようですが,私もご多分に漏れず気づいてしまいました.
私は養成校卒業後,田舎の小さな病院に就職しました.そこで運動器疾患から脳血管疾患の入院患者さんなど幅広く担当させていただきました.最初の1年ほどは日々の業務に忙殺されましたが,2年目で少し余裕が出た頃に気づき始めます.「あれ,リハビリテーションが全然成立していない」.多くのセラピストが駆け出しでそう思うようですが,私もご多分に漏れず気づいてしまいました.
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