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書評
—紀伊克昌(監修)金子断行(著)—「近代ボバース概念による正常発達分析—脳性まひの治療示唆」
著者: 大槻利夫123
所属機関: 1上伊那生協病院回復期リハビリテーション課 2ボバース成人部門上級講習会 3日本ボバース講習会講師会(JBITA)
ページ範囲:P.1349 - P.1349
文献購入ページに移動最初,成人分野で働いている私が書評を書くことに戸惑いを感じていたが,本書を読んで納得した.すべての章で,成人分野での中枢神経系に問題を抱える患者の評価,治療介入にもすぐさま用いることができる内容になっている.本書の「序」にある「赤ちゃんが示すパフォーマンスには無駄なものはひとつもない,すべての運動や感覚が次の段階に進む跳躍台であり,二足直立にむけての準備となっている」,これは重力に抗して二足直立を獲得していく治療介入を日々行っている成人分野のセラピストにとっても,患者さんの反応を見ていく際に重要な視点だと考えている.
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