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令和2年7月豪雨における熊本JRATの初動対応
著者: 田中康則12 三宮克彦123 佐藤亮234 田代桂一45
所属機関: 1社会医療法人寿量会熊本機能病院総合リハビリテーション部 2一般社団法人日本災害リハビリテーション支援協会初動対応チーム(JRAT-RRT) 3熊本県災害リハビリテーション推進協議会(熊本JRAT)事務局 4医療法人木星会山鹿温泉リハビリテーション病院総合リハビリテーション部 5熊本県災害リハビリテーション推進協議会事務局
ページ範囲:P.1489 - P.1491
文献購入ページに移動災害医療においては,直接死のみならず災害関連死を防ぐことが求められている.長引く避難生活による不活発に伴う生活機能の低下が,新たな災害医療の課題として挙げられる1).
一般社団法人日本災害リハビリテーション支援協会(Japan Disaster Rehabilitation Assistance Team:JRAT)は,災害リハビリテーションを行う支援チームである.災害医療をシームレスに行うためには,災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team:DMAT)からほかの保健医療活動チームへ引継ぎ,それらが相互に連携することが求められる2).そのためには迅速に初動体制を確立することが重要であるため,JRATは平成31(2019)年3月に発災後早期に被災地へ赴き地域のJRAT支援を行う,JRAT初動対応チーム(JRAT-Rapid Response Team:JRAT-RRT)を創設した.
本稿では,「令和2年7月豪雨」における熊本JRATの初動対応を活動報告書とクロノロジーから後方視的に振り返り,発災後の本部立ち上げと避難所支援開始までの経過について報告する.
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