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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル56巻2号

2022年02月発行

文献概要

特集 進歩する低侵襲手術に応じた理学療法—治療プログラム,目標設定,リスク管理

頭部の低侵襲手術と理学療法

著者: 丸屋淳1 佐藤誠1

所属機関: 1秋田赤十字病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.148 - P.153

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 神経内視鏡手術は,低侵襲的であることから患者にとって利点の多い手術法として注目され,日本神経内視鏡学会の会員数は右肩上がりに増加している状況である.2006年に技術認定医制度が導入され,毎年多くの神経内視鏡技術認定医が誕生しており,神経内視鏡手術は日常的に行われる一般的な脳神経外科手術となりつつある.

 神経内視鏡手術として,内視鏡下第三脳室開窓術,内視鏡下経鼻的頭蓋底手術,神経内視鏡下血腫除去術,顕微鏡手術の際の内視鏡支援などがよく行われているが,本稿では紙幅の関係上,多くの施設で行われ,リハビリテーションとのかかわりが大きい脳内血腫に対する神経内視鏡手術について概説する.

参考文献

1)山本拓史:内視鏡下血腫除去術におけるsurgical anatomyと基本手技.Neurol Surg 2018;46:95-106
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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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