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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル56巻2号

2022年02月発行

文献概要

連載 臨床実習サブノート 診療参加型臨床実習—「ただ見ているだけ」にならないように!・11

通所リハビリテーション(デイケア)

著者: 松永玄1 井上靖悟2 辻川将弘2 近藤国嗣2

所属機関: 1東京湾岸リハビリテーション病院併設谷津居宅サービスセンター 2東京湾岸リハビリテーション病院

ページ範囲:P.238 - P.242

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はじめに

 理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則の改正に伴い通所リハビリテーション(デイケア)や訪問リハビリテーションなど,生活期リハビリテーションでの実習が必須となりました.その背景には地域包括ケアシステムの強化に資する高度医療人材を育成する目的がありますが1),実際の実習期間は短く,ポイントをおさえて学ぶ必要があります.

 また,生活期リハビリテーションは病院と異なり,利用者とかかわれる時間や頻度が限定的という特徴があります.そのため,生活期リハビリテーションは効率的に行うことが求められます.

 本稿では,デイケアで実習するうえで事前に知っておきたいサービスの流れや,理学療法評価の解釈,目標設定の重要性を中心に概説します.さらに限られた時間で効率・効果的な理学療法を実践するために当施設で取り組んでいる内容を紹介します.

参考文献

1)日本理学療法士協会ウェブサイト:文部科学省厚生労働省令第四号(指定規則改正).https://www.japanpt.or.jp/assets/pdf/info/20181009_02/03_shiteikisokusyourei_181005.pdf(2021年12月9日閲覧)
2)松坂誠應:生活期リハビリテーション総論.Jpn J Rehabil Med 2017;54:486-489
3)中俣恵美:多職種協働のための共通言語としてのICFへの期待と課題.Jpn J Rehabil Med 2016;53:706-710
4)Shimada H, et al:Predictive validity of the classification schema for functional mobility tests in instrumental activities of daily living decline among older adults. Arch Phys Med Rehabil 2010;91:241-246
5)Perera S, et al:Meaningful change and responsiveness in common physical performance measures in older adults. J Am Geriatr Soc 2006;54:743-749
6)Peel C, et al:Assessing mobility in older adults:the UAB Study of Aging Life-Space Assessment. Phys Ther 2005;85:1008-1019
7)Baker PS, et al:Measuring life-space mobility in community-dwelling older adults. J Am Geriatr Soc 2003;51:1610-1614
8)Carr JH, et al:Stroke rehabilitation:guidelines for exercise and training to optimize motor skill. Butterworth Heinemann, Oxford, 2003
9)松永 玄,他:通所リハビリテーションを2年間利用した脳卒中者の歩行能力と下肢筋力の経時的変化—後方視的研究.理学療法学2016;43:315-322
10)松永 玄,他:リハビリテーションに特化したデイケアを利用した脳卒中者における利用終了理由の検討.理学療法学2018;45:106-111

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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