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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル56巻3号

2022年03月発行

文献概要

特集 筋—理学療法士の視点から捉える

筋力と日常生活活動

著者: 山﨑裕司1 津田泰路2

所属機関: 1高知リハビリテーション専門職大学リハビリテーション学科理学療法学専攻 2土佐市民病院リハビリテーションセンター

ページ範囲:P.331 - P.335

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Point

●自立閾値以上の筋力では,筋力の大小は動作能力に大きな影響を与えない.自立閾値を下回ると筋力低下に従って動作能力は低下する

●等尺性膝伸展筋力でみた場合,自立閾値・下限閾値は,連続歩行で0.40・0.25kgf/kg,階段昇降で0.50・0.25kgf/kg,椅子からの立ち上がりで0.35・0.20kgf/kgである

●筋力に立位バランス能力を加味することで,より正確な歩行能力の判別が可能となる

参考文献

1)山﨑裕司,他:等尺性膝伸展筋力と移動動作の関連—運動器疾患のない高齢者を対象として.総合リハ2002;30:747-752
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9)平澤有里,他:健常者の等尺性膝伸展筋力.PTジャーナル2004;38:330-333
10)川渕正敬,他:脳卒中片麻痺者の非麻痺側下肢筋力と移動動作の関連.高知リハ紀要2011;12:29-33
11)萩原洋子,他:大腿骨頸部骨折患者(骨接合術例)のリハビリテーション.Med Rehabil 2001;3:32-37

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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