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連載 臨床実習サブノート 診療参加型臨床実習—「ただ見ているだけ」にならないように!・12【最終回】
在宅
著者: 阿部将之1
所属機関: 1東千葉ホームクリニック
ページ範囲:P.353 - P.357
文献購入ページに移動在宅における理学療法の考え方
在宅での理学療法を進めるうえで,対象者を患者ではなく生活者と捉える生活モデルという考え方があります(図).生活モデルはおおまかに「脳卒中モデル」,「廃用症候群モデル」,「認知症モデル」の3つに分類されます1).「脳卒中モデル」とは脳卒中のように発症を機に急激に生活機能の障害を来すもので,脳卒中でだけではなく骨折なども含まれます.「廃用症候群モデル」は明らかな転機が不明確で徐々に生活機能が低下してしまうタイプで,自宅に閉じこもってしまう方に多くみられます.「認知症モデル」は多様な経過を示すため2つのモデルのように明確なモデル化はされませんでしたが,アルツハイマー病のように変性の進行経路がある程度わかる対象者は時期別に考えることができます.
在宅での理学療法を進めるうえで,対象者を患者ではなく生活者と捉える生活モデルという考え方があります(図).生活モデルはおおまかに「脳卒中モデル」,「廃用症候群モデル」,「認知症モデル」の3つに分類されます1).「脳卒中モデル」とは脳卒中のように発症を機に急激に生活機能の障害を来すもので,脳卒中でだけではなく骨折なども含まれます.「廃用症候群モデル」は明らかな転機が不明確で徐々に生活機能が低下してしまうタイプで,自宅に閉じこもってしまう方に多くみられます.「認知症モデル」は多様な経過を示すため2つのモデルのように明確なモデル化はされませんでしたが,アルツハイマー病のように変性の進行経路がある程度わかる対象者は時期別に考えることができます.
参考文献
1)高齢者リハビリテーション研究会:高齢者リハビリテーションの基本的な考え方.高齢者リハビリテーションのあるべき方向.http://www.mhlw.go.jp/file/05-shingikai-123010000-Roukenkyoku-Soumuka/0000059451.pdf(2022年1月26日閲覧)
2)厚生労働省:高齢者の地域における新たなリハビリテーションの在り方検討会報告書/Ⅱ-4.生活機能を見据えたリハビリテーション.https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000081906.html(2022年1月26日閲覧)
3)内閣府:令和元年版高齢者白書 第2節 高齢期の暮らしの動向.https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2019/html/zenbun/s1_2_2.html(2022年1月26日閲覧)
4)菱井修平,他:在宅要支援・要介護高齢者に対する運動器機能訓練前の健康スクリーニングの必要性と課題 デイケアH利用者の実態報告.老年社会科学2014;36:13-21
5)平野康之,他:訪問リハビリテーション実践における要介護利用者の病状把握に重要なアセスメントの検討.理療科2015;30:569-576
6)日本作業療法士協会:興味・関心チェックシート.https://www.jaot.or.jp/files/news/wp-content/uploads/2014/05/seikatsukoui-2kyoumikanshin-checksheet.pdf(2022年1月26日閲覧)
7)千葉市:千葉市の生活支援サイト.https://chiiki-kaigo.casio.jp/chiba(2022年1月26日閲覧)
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