文献詳細
文献概要
特集 人工関節置換術後の理学療法
人工関節置換術後の軟部組織への考慮—人工膝関節
著者: 池野祐太郎1
所属機関: 1医療法人社団有吏会高畠病院
ページ範囲:P.807 - P.812
文献購入ページに移動 変形性膝関節症(knee osteoarthritis,以下,膝OA)は関節軟骨や半月板,関節包,靱帯,筋などを含む関節構成体の退行性変化であり,軟部組織も影響している.膝OAに対する観血的治療では人工膝関節全置換術(total knee arthroplasty:TKA)が安定した長期成績であり,多く行われる.
TKAは軟部組織バランスを考慮して施行されるが,軟部組織の状態は個々の症例で異なるため,手術時の内容も確認する必要がある.術前から軟部組織の状態を評価,予測することは,術後の理学療法を行ううえで重要である.
TKAは軟部組織バランスを考慮して施行されるが,軟部組織の状態は個々の症例で異なるため,手術時の内容も確認する必要がある.術前から軟部組織の状態を評価,予測することは,術後の理学療法を行ううえで重要である.
参考文献
1)古賀良生:変形性膝関節症の概念と治療方針.古賀良生(編):変形性膝関節症—病態と保存療法.南江堂,pp2-17,2008
2)山田英司:TKA後の理学療法の現状.山田英司,他(編):人工膝関節全置換術の理学療法.p2,文光堂,2018
3)志村知子:軟部組織損傷.ナーシング・トゥデイ2009;24:44-47
4)木下和昭,他:膝OAの外科的治療を理解し術後に活かす.松尾善美(監),橋本雅至(編):臨床実践 変形性膝関節症の理学療法.pp51-52,文光堂,2016
5)井野拓実:理学療法評価.山田英司,他(編):人工膝関節全置換術の理学療法.pp60-64,文光堂,2018
6)佐々木祐介:理学療法士のためのTKAの基礎.山田英司,他(編):人工膝関節全置換術の理学療法.pp16-18,文光堂,2018
7)小澤淳也,他:創部の治癒過程.山田英司,他(編):人工膝関節全置換術の理学療法.pp34-35,文光堂,2018
8)徳田一貫,他:関節可動域.山田英司,他(編):人工膝関節全置換術の理学療法.p146,文光堂,2018
9)三谷保弘:膝OAの術後の筋力増強を効果的に行う.松尾善美(監),橋本雅至(編):臨床実践 変形性膝関節症の理学療法.pp104-107,文光堂,2016
10)Kennedy JC, et al:Nerve supply of the human knee and its functional importance. Am J Sports Med 1982;10:329-335
11)山田英司:TKA後の理学療法における治癒段階.山田英司,他(編):人工膝関節全置換術の理学療法.pp102-105,文光堂,2018
12)林 典雄,他:膝蓋靱帯炎に対する運動療法.整形外科リハビリテーション学会(編):整形外科運動療法ナビゲーション 下肢 改訂第2版.pp197-198,メジカルビュー,2014
13)林 典雄,他:膝蓋上包に起因する膝関節拘縮に対する運動療法.整形外科リハビリテーション学会(編):整形外科運動療法ナビゲーション 下肢 改訂第2版.pp60-63,メジカルビュー,2014
14)林 典雄,他:TKA後に生じた伏在神経障害に対する運動療法.整形外科リハビリテーション学会(編):整形外科運動療法ナビゲーション 下肢 改訂第2版.pp180-183,メジカルビュー,2014
掲載誌情報