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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル56巻8号

2022年08月発行

文献概要

Close-up 急性期の退院支援—理学療法士だからこそのかかわり

高齢症例の退院支援—家族の介護力の評価

著者: 宮田千華1 森下誠也1

所属機関: 1田野病院リハビリテーション部

ページ範囲:P.942 - P.945

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急性期における退院支援の必要性

 急性期は疾患に対する治療がメインとなるため,リハビリテーションを主目的とした入院となることは少ない.しかし,高齢者は数日の入院であったとしても身体機能や活動性の低下を来す危険性がある1).そのため,患者の入院前の情報や退院後の生活に影響する介護力に関する情報収集について,いかにその内容に応じた支援内容の提案や理学療法プログラムの実施につなげるかが,早期退院と退院後の在宅生活継続のカギとなる.

参考文献

1)園田 茂:不動・廃用症候群.Jpn J Rehabil Med 2015;52:265-271
2)西田真寿美:家族の介護負担感と介護肯定感.日地域看護会誌2016;19:88-91
3)Zarit SH, et al:Relatives of the impaired elderly:correlates of feelings of burden. Gerontologist 1980;20:649-655
4)荒井由美子:J-ZBI/J-ZBI_8 Zarit介護負担尺度日本語版/短縮版 使用手引.三京房,2018
5)荒井由美子,他:Zarit介護負担尺度日本語版の短縮版(J-ZBI_8)の作成;その信頼性と妥当性に関する検討.日老医誌2003;40:497-503
6)中谷陽明,他:家族介護者の受ける負担—負担感の測定と要因分析.社老年学1989;29:27-36
7)安部幸志:主観的介護ストレス評価尺度の作成とストレッサーおよびうつ気分との関連について.老年社会科学2001;23:40-49
8)櫻井成美:介護肯定感がもつ負担軽減効果.心理研1999;70:203-210
9)西村昌記,他:介護充実感尺後の開発—家族介護者における介護体験への肯定的認知評価の測定.厚生の指標2005;52:8-13
10)楠本拓麻,他:一般病棟から自宅退院における家族因子についての調査(Zarit介護負担尺度評価を使用してからの新しい気付き).第33回高知県理学療法学会,2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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