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文献概要
連載 私のターニングポイント・第31回
出会いと別れ
著者: 宮沢規章1
所属機関: 1上伊那生協病院
ページ範囲:P.952 - P.952
文献購入ページに移動 私は現在,病院の回復期リハビリテーション病棟で勤務しています.これまでの理学療法人生には2つの転換期があります.
1つ目のエピソードとして,新人1年目の冬,脳出血を発症した主婦の方を担当したときのことです.歩けば歩くほど,またADLが自立すればするほど手が曲がっていき,上肢機能に主要な問題を抱えていました.わずかながら動きはあるのに,「なぜ曲がってしまうのだろう?」と悶々としながら過ぎていく日々でした.そして「自分に何ができるだろう?」と悩む反面,「新人だから」といった言葉を理由に深く考えることからなかば逃げ出していた自分がいました.
1つ目のエピソードとして,新人1年目の冬,脳出血を発症した主婦の方を担当したときのことです.歩けば歩くほど,またADLが自立すればするほど手が曲がっていき,上肢機能に主要な問題を抱えていました.わずかながら動きはあるのに,「なぜ曲がってしまうのだろう?」と悶々としながら過ぎていく日々でした.そして「自分に何ができるだろう?」と悩む反面,「新人だから」といった言葉を理由に深く考えることからなかば逃げ出していた自分がいました.
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