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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル56巻8号

2022年08月発行

文献概要

臨床のコツ・私の裏ワザ

ドローインにおける腹横筋の収縮効率向上のためのコツ

著者: 有吉悠1

所属機関: 1武蔵境千賀整形外科

ページ範囲:P.984 - P.985

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ドローインを実施してきて感じたこと

 腹横筋は体幹を安定させる重要な筋の一つです.腹横筋の起始は第7〜12肋軟骨・胸腰筋膜・腸骨稜内面・鼠径靱帯,停止は剣状突起・白線・恥骨になります.腹横筋は,下位肋骨を下方に引き下げ,両側性に働くことで腹囲減少および腹圧上昇を生じさせ,胸腰筋膜と前方の筋膜を緊張させる作用を有します.

 腹横筋の収縮機能低下に対し実施される運動として,一般的に「ドローイン」が認知されています.腹横筋の収縮機能が低下している対象者へ,深呼吸を利用し呼気時に腹部を凹ませるような意識的な指示および運動を実施していますが,なかなか腹横筋の収縮機能を引き出しづらい,または感じ取りづらいという困難さを感じていました.そこで,より効率よく腹横筋の収縮を促せるドローインのコツはないか模索したところ,以下のような方法が有効だと考えました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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