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連載 画像評価—何を読み取る? どう活かす?・第9回
間質性肺炎(特発性肺線維症)
著者: 有薗信一1 片岡健介2
所属機関: 1聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部理学療法学科 2公立陶生病院呼吸器アレルギー疾患内科
ページ範囲:P.991 - P.995
文献購入ページに移動患者:74歳,男性
診断名:間質性肺炎(特発性肺線維症)
現病歴:長引く咳の精査のために撮影した胸部X線にて異常を指摘され,4年前(70歳時)に紹介受診となった.高分解能computed tomography(high-resolution computed tomography:HRCT)にて間質性肺炎と診断され,引き続き外科的肺生検を行い,種々の臨床情報を含めた総合判断にて特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis:IPF)と診断された.診断後から抗線維化薬(ニンテダニブ)内服による治療を継続してきたが,緩やかな病状進行に伴い,労作時呼吸困難が悪化してきた(図1).
身体所見:身長153cm,体重52kg,SpO2 93%,呼吸数20回/分,両側下肺にfine crackleを聴取
6分間歩行試験:430m,最低SpO2 80%
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