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特集 多様化する急性期理学療法
救命救急集中治療室における早期離床・リハビリテーション
著者: 松嶋真哉1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーションセンター
ページ範囲:P.12 - P.19
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●早期離床・リハビリテーション加算の算定要件が拡大され,集中治療室において理学療法士の需要が増加することが予測される
●加算を利用し早期離床・リハビリテーションを充実させるためには,多職種で構成されたリハビリテーションチームの形成,成熟が必要である
●多種多様な集中治療室の患者に対応するために,専門資格の整備や教育体制の充実など,理学療法士の質保証が優先課題である
●早期離床・リハビリテーション加算の算定要件が拡大され,集中治療室において理学療法士の需要が増加することが予測される
●加算を利用し早期離床・リハビリテーションを充実させるためには,多職種で構成されたリハビリテーションチームの形成,成熟が必要である
●多種多様な集中治療室の患者に対応するために,専門資格の整備や教育体制の充実など,理学療法士の質保証が優先課題である
参考文献
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