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文献概要
特集 ACP—個人の人生史を尊重し受け入れる
理学療法倫理とACP
著者: 堀寛史1
所属機関: 1びわこリハビリテーション専門職大学リハビリテーション学部理学療法学科
ページ範囲:P.1165 - P.1169
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●哲学・倫理学として理学療法を捉えたときに,当事者性の課題,物語的自己をもつ主体としての人間(対象者)についても考えていく必要がある
●医療者は迷いがあるときに実在論と構築論のどちらに自分が今立っているのかをメタ認知する必要がある
●結論を急ぎすぎず,対象者が自らの意思で決めつつ,自ずから立ち現れる答えをともに待つことも日本文化的な当事者性の尊重である
●哲学・倫理学として理学療法を捉えたときに,当事者性の課題,物語的自己をもつ主体としての人間(対象者)についても考えていく必要がある
●医療者は迷いがあるときに実在論と構築論のどちらに自分が今立っているのかをメタ認知する必要がある
●結論を急ぎすぎず,対象者が自らの意思で決めつつ,自ずから立ち現れる答えをともに待つことも日本文化的な当事者性の尊重である
参考文献
1)日本国語大辞典第二版編集委員会:日本国語大辞典,第2版.小学館,2001
2)Murray JAH(編):The Oxford English Dictionary. Oxford at the Clarendon Press, Oxford, 1933
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11)木村 敏:自分ということ.筑摩書房, 2008
12)宮坂道夫:対話と承認のケア—ナラティヴが生み出す世界.医学書院,2020
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